07/06 本日はヒグマ天国です!
はじめまして、大雪山。
こんにちは。ヒグマセンター新人の頓花(どんが)と申します。
18年間大阪の海近くの町に住んでおり、あまり山とは触れ合う機会の無いまま過ごしてきました。
6月中旬から始まった北海道&登山ド初心者生活もいつの間にか2週間目に突入したので少し振り返ってみたいと思います。
ヒグマセンター勤務(登山)3日目の朝、急遽ひとりで空沼まで行くことに…。
「ヒグマに出会ったら、どうしたらいいんやろ…。」と不安になりながら歩くこと2時間半ほど。
無事に空沼に到着です〜。
個人的には沼めぐりコースの中でこの景色が一番好きで落ち着きます…。
ですが、空沼はヒグマ観察地点ではないので観察地点の方にすぐ戻ります。(一日中空沼にいたいなぁ。)
最近、帰り道で不思議な形をした植物に出会いました。
何者かが食べた跡なのか、このように育つ植物なのか想像は膨らみますが謎は解明できておりません…。
こんな感じで山を歩き回り、自分なりに感じた不思議なことをお伝えしていきたいと思います。ヒグマセンターでみなさんにお会いできるの楽しみにしております。
では、また〜。
頓花
7/3、三笠新道から帰ると、高原ピーク上部にはヒグマ
6/26 センター裏山にヒグマの親子現る!!
6月26日夕方の出来事を田中目線でお届けします。
毎日入山者が全員下山後、巡視スタッフがコースから戻り、
センターにてミーティングを行いその日の出来事等の共有をしているのですが。
この日も同様にミーティングを終え談笑している時でした。
やなぴー課長「裏山にヒグマいるよ〜」
その他スタッフ「…え!?」
全員双眼鏡を片手に外へ走る。
反応の速さは凄まじいものでした。
どこだどこだ?と探す私達、かなり必死に探しています。
いた!!
わかりますか??
西日が強くかなり霞んでいたので非常にわかりにくいのですが…
なんと親子です!
ヒグマ情報センターと高原温泉の間
この辺りでしばらく滞在していました。
先日巡視中に見たヒグマはかなり黒っぽい感じだったんですが、この日の親グマはと言うと…顔は栗色、耳は黒っぽい…
金髪パンダ風。
※田中はすぐに何かに例える癖があります。悪しからず。
一言で言うとそんな感じだったのです。
子グマはおそらく0歳とのこと。
親熊の側を歩く姿はなんとも愛くるしいものでした。
今期センターオープン以来、登場したヒグマを続けて観察ができて嬉しい限りです。
その他に先日はナッキーにも遭遇できました。
これからたくさんのヒグマや野生動物に出会えると思うと、ワクワクが止まりません。
これからもこうした情報をお届けできればと思います!
遅ればせながら、私は今年からセンター勤務の新人なのですが簡単に自己紹介をさせていただきます。
8年程前から兄の影響で登山とカメラを始めどっぷりハマる。
地元近くの支笏湖周辺を歩き回り、その頃大雪山は距離的にも技量的にも遠い存在でした。
昨年までアウトドア用品の販売をしていたおかげでキャンプ、釣り、カヤック等趣味が増え常にギア沼にはまっております。
秘境と名のつく場所、滝、綺麗な景色が大好物です。
上川地方に住んで数年、フィールドのスケールの大きさにはいまだに感動させられています。
そして今回ご縁があり、山の先輩達とご一緒させていただけることになりました。
毎回目にするもの、耳にすること、学びがたくさんあって楽しすぎる!!
そんな日々です。
今後ヒグマセンターに来られる方々ともたくさんお話がしたいな〜と思っております。
どうぞよろしくお願いします。
田中
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6/25、雪解け着々と進んでいます。
下條です。沼巡りコースは、着々と雪解けがすすんでいます。
つい先日まで半分埋まっていた緑沼の看板はすっかり顔を出しました。
(下が、1週間前・6月19日の様子)
昨日25日は暖かかったので、日中で雪解けが進み、
朝と昼過ぎで様子ががらっと変わっていました。
朝8時頃、川の上に残っていた薄い雪渓。危ないので崩してきたところ、
2時頃には全て溶けて、川が顔を出していました。
今日の朝9時頃のエゾ沼の様子。
いつもとそれほど変わらない様子でしたが、
昼過ぎ通ったときには、沼に浮かぶ氷がぐるっと移動していました!びっくり。
雪解けの進むこの時期は、薄くなった雪の踏み抜きも多くなります。
危ないところは落としてきていますが、沢の付近は特に雪渓が薄くなっている個所がまだまだありますので、
お気をつけください。
雪に埋もれた木の枝も雪解けとともに起き上がってきて、
なんだか山全体生き生きしていました。
紅葉が有名なこの沼巡りコースですが、
この時期こんなにきれいで面白い場所だとは・・・自分も知りませんでした。
良いところです。
満開のエゾノリュウキンカ
ぐんぐん伸びる水芭蕉
しもじょう
ヤンベの橋架け
岡崎です。登山道整備担当です。
沼巡りコースは整備しなければならない個所が多数ありますが、大きな問題個所として右コースの豪雨により道が崩れてしまった場所と、ヤンベの橋があります。
今回はヤンベの橋を整備しました。
昔は太い木製の橋が架かっていたのですが、豪雨による崩れで傾たいたり流されたり、ここ数年は単管パイプと工事現場足場による仮設の橋が設置されていました。
北海道山岳整備の指針としては、
・自然の景観に見合った施工をするべき
・傾きや崩れはその都度補修するべき という考えがあります。
単管パイプの施工もしょうがないとは思いますが、素晴らしい自然環境の中にあるべきものではない、と思いました。
というわけで、現地を見て、辺りを観察し、再整備の計画を立てます。
自然の雰囲気を壊すことなく、できるだけ現地の資材を使って。
現地で資材が取れるかどうかは大問題。7m近い、がっしりした木材が必要です。
・・・探すとあるもんです。登山道脇に真っすぐの良い木が。
雪のある時期に引っ張り出して・・
この太さであれば半割で使えるので、半分に割ります。
割れました。
現場まで600mの移動。このくらいなら、人力運搬できるべ・・と考えていたのですが、力持ち3人がかりで300mほど運搬したところで力尽きました・・。
すぐにやり方を変更。人力から機械へ。
荷上げは必要だけど、これならば重たくても何とかなる。
打合せ。
「最初からこれでやってくれよ!」と言われながら、スムーズに運搬できる!!
イヤイヤ、苦労はしておくものです・・・。
道具を貸してくれた「クラークホースガーデン」のクラークさん、どうもありがとう!
現場到着。ここでも木材確保。
チェンブロックとワイヤーで川から引きずり上げる!ガンバるやなぴー課長!
また半分に・・
割れました!
おしゃれです。
これを設置場所まで移動。簡単には動きません。
まずは5.5mの橋架けから。
微調整をしながら設置。
更に微調整。木材の反りが逆だから結構苦労します。
仕上げを考えてバランスをとる。だいたいこんなもんかな。
不安無くイケそうです。
次は7.5mの橋架け。
土台の石組み作業から始まります。大石を積んで高さを出さないと、水量が増えたらすぐに流されてしまいます。
作業者で作戦会議。
作業の意味を理解してくれないと、危ないんです。しっかりと説明。
この作業は楽しいから好きです。
環境省の職員も手伝ってくれました。どうもありがとう。
途中、こんな作業や・・
こんな作業もしながら・・
完成!!幅も広く、不安なく歩けます。
すれ違いも問題なし。
3人乗ってもびくともしません。
もう少し仕上げをしますが、通行には全く問題なく仕上げりました。
これだけ努力はしたけれど、豪雨があればこの橋はきっと流されるでしょう。
だけど流されたものをすぐに元通りに出来るチームが出来ました。
登山道において、壊れない施工物も大事ですが、川の力は凄まじいもの。
大きな力には対抗するのではなく、壊れたらすぐに再生させる技術力を持っておくことこそ大事だと思っています。
ヒグマセンターを運営することで、技術を持った凄いチームが出来そうです。
これからが楽しみです。
6月21日、本日のヒグマ
センター員の下條です。
オープンして2日目、今日は4名のスタッフ+1名のボランティアさん、計5名で巡視へ行きました。
センター員として活動するのがはじめてのメンバーが多いので、まずは皆で作業内容を確認しながらの巡視です。
先日あったヒグマの足跡とは別の足跡を発見。
幅11cm程。まだ新しく、30分程前に通った足跡のようです。
綺麗です。見とれて落ちないように、ゆっくり慎重に歩きます。
大学沼はまだまだ雪の下です。
沼巡りコースには、鳥も多くいます。
頭ふさふさのヒガラ。
コース内、ところどころ、雪が薄くなっています。
危ないところは落としていますが、うっかり踏み抜くと沢の中へ落ちてしまいますので要注意。
高原沼ピークにて監視を開始。双眼鏡で覗き込んだ瞬間、動いている黒い物体が。
いた!!
見ていると、歩いていた熊が下に向かって走り始め、自分の来た方を一目振り返って、藪の中へと歩いていきました。
その後足跡を調査。
私たちが歩いてきた足跡の上を歩いていったようでした。歩きやすかったのかな…?
すごい環境だというのを初日から見せつけられました。
これからの毎日が楽しみです。
下條