沼巡りコース、一周できます!!
高原温泉沼巡りコース、2016年の台風により渡渉地点のルートが崩れ通行止めになっていましたが、先日ようやく整備が終わり、3年ぶりに1周コースが開放されました。
右回りコースの渡渉地点、施工前の様子。
中洲のルートに渡るため、どうしても渡渉が必要だった場所。
豪雨により流れが変わり、深みになっていました。
長靴でも浸水するほどの深み。危険個所でした。
今までもいろいろと整備が試されていましたが、変わった流れを元に戻せず、うまくいかなかったようです。
流れを変えるという根本的なところからのスタート。
通常の整備方法では難しい場所でした。
なので大石も動かせるチェンブロックを使っての作業。
変った流れの原因になっている大石を動かし、元の流れに変えていきます。
地道にいくつもの大石を対岸に動かしていき・・・
流れが向かって右側へと変わりました。左側の水位は20㎝ほど下がり、施工や渡渉ができる水位になりました。
深みだった場所には大石で飛び石を設置。不安なく通れます。
もう一か所の渡渉地点も、良い感じの大石があったので石橋を架けて見ました。
きっと豪雨があれば石は動き、補修が必要になります。
だけど技術を持ったセンター員がいれば、少しの時間で復元できます。
川という大きな自然の力に対応するには、崩れない頑丈な整備よりも崩れてもすぐに直せる仕組みのほうが大事だと思います。
場所によっては頑丈な施工を。
場所によっては柔軟な発想を。
「柔よく剛を制す」「剛よく柔を断つ」どちらも方法であり、良し悪しではありませんね。
施工完了後、数日後には管理者(北海道)が点検に来てくれました。
そういう立場の人ならば、どんな人にも荷上げを課します(快く荷上げしてくれました)。
まだまだぬかるみも目立つ登山道です。
環境省も施工場所を点検。
どちらからもOKが出ました。
安全な施工ということと、豪雨等での被害時でもすぐに復旧できる仕組みを評価してもらったように感じます。
ようやくこんな場所を見てもらえる(雪壁温泉)。
ヤンベ温泉展望台。
渡渉地点は整備しましたが、右コースは沢沿いを下るなかなかのハードコースです。
覚悟と体力を持って歩いてください。
空沼(からぬま)。空っぽになった沼は不思議なほどきれいです。
クマがいないこと。時間に間に合うことが前提ですが、今期は1周ができます。
番外、ヘビ(アオダイショウ)をいじめるセンター員。
番外2、レクチャー資料のためのやらせ写真(センター員に怒られる怪しい登山者を演じてくれています)。
高原温泉でお待ちしています。おかざき