今シーズン、ありがとうございました。
こんにちは、しもじょうです。
今期の営業が終了し、今はスタッフ各自、全国出張の旅に出たり、教習所に通ったり、報告書を作ったり、来期に向けての準備をしたり、釣りをしたり、風邪で寝込んだりと、各々過ごしています。
数年前は、自分がヒグマ情報センターにいるだろうとは全く思っていませんでした。
初めてここを登山しに訪れたときは、泉田さんが受付にいて、やなPが大学沼で座っていて、なんか不思議な雰囲気の人たちがいるところだな〜と思ったものです。
今年私たちがヒグマセンターを運営することが決まったのはオープン直前でしたが、そんな状況で自然と集まったスタッフたち。縁なのだな〜と思います。
今年は、センター内の展示物から巡視のやり方、情報発信、キリがないほどやること満載、スタッフ一同がそれぞれ試行錯誤をした日々でした。
ボロボロだったセンター入り口の看板を作り変えたり
右回りコースが開通したのに伴い作った、「のぞき地獄」(通称「ヤンべ温泉展望台」)というビューポイントの看板。
レクチャールームの展示物も変えました。
新しく作ったレクチャー用の動画。
この写真が流れた時が一番反応が良かったような・・・遭遇シーン。
普段レクチャールームにいるクマちゃんです。
沼を巡りに、クマに会いに、荷揚の手伝いに、温泉に入りに、、、
たくさんの方が、ヒグマ情報センターを訪れてくれました。
紅葉時期は、パークボランティアさん、そして山守隊から募集をし、手伝いに来てくれた方々。
荷揚げや木道設置だけでなく、一緒に受付もお願いしました。紅葉時期は、受付が最も大変な戦場と化すのです。
上川町で活躍中の方々も手伝いに来てくれました。やたら足が早いと思ったら、なんとスポーツマンでした。来年は荷揚げもよろしくです。
こちらの方はとっても素敵な写真を撮るものだから、巡視中に撮った写真いただきました。
そしてこの方。行動範囲は数百メートル!?ヒグマセンターに来るのもスキを見計らわなければならない(しかし度々来てくれる)という忙しさの、お隣「大雪高原山荘」の支配人さん。とってもお世話になりました!
そして、資材購入のための募金。今財布ないから後で来ると言って、「約束したから」とわざわざ戻ってきてくれたり、コースは歩かないけれど入れてくれた方もいました。皆様、本当にありがとうございました。
いろいろな方と作り上げるヒグマ情報センター、高原温泉沼巡り登山コース。
今年はひとまず無事終了。本当にありがとうございました。
なんか変ですが・・・
あばよブログ後は、今シーズンの振り返り写真たちを公開予定です。
またね!!
しもじょう
はじめまして!?また来年
シーズンは終了しましたが・・・はじめまして、野戸です。
私事ですが、ヒグマ情報センターには数えるほどしか入ることができず、あまり仕事の内容や雰囲気をつかむことなく、貢献することもせずにシーズンを終えました。
それでも、ここにシーズンを通して関わることができたのは幸せな時間でした。
さて、今年も美しい紅葉が人気だった大雪高原温泉の沼コースですが、特に個人的なオススメの季節は春です。
改めて、春の沼をご紹介。
紅葉も然る事ながら、大雪山の中でも最も豊富な残雪が素晴らしい景色と環境を生み出します。
秋の燃えるような赤や黄に対し、春は萌える青が光ります。
輝く沼がきれいです。
ダケカンバの新葉が一斉に芽吹くと、放出される化学物質で、周辺が薄っすらと青みを帯びるブルーマウンテン現象なんて面白い現象が見られることも。
ヒグマが頻繁に出没するまでの間、春限定で通行することができる三笠新道。
高根ヶ原に上がれば、沢山の高山植物を見ることができ、沼も一望できます。
意外と通ったことない方、多いのでは?
アイゼンやピッケル、地図、コンパス必須ですが、来春歩いてみてはいかがでしょう。
また、今シーズン印象的だったのはヤンベタップの橋架けです。
詳細は「ヤンベの橋架け - 大雪高原温泉ヒグマ情報センター blog」
毎年単管を組み、橋を設置していましたが、このコースの景観に相応しい橋の設置をしよう!と。
橋に利用したのは立派なアカエゾマツの倒木で、長さ7、8mほどだったでしょうか。
縦に反割りしたものを約600m先まで運びます。
人力です。
令和です。
結局この日は、3人がかりで300m程しか運べず、後日機械を利用したのですが。
まずは、あるもので。一番の再生産可能エネルギー「身体」をつかう山仕事。
最高なんです。
その後も、関係者やボランティアの方々のご協力によって、木道の設置や整備がすすみました。
有難うございました!
是非とも来年は、自然が凝縮された大雪高原温泉沼コースにシーズンを通して登山に来てください。
30万円の募金が集まりました!!
今期からヒグマ情報センターでは沼巡りコースの登山道整備を行なっています。
なかなか整備に費やす時間も少なく、暇を見つけては少しずつ、というスタイルで行ないましたが、荷上げや施工ボランティアに来てくれる人のおかげもあり、エゾ沼の整備やヤンベの橋、各所の階段、新規木道は40基ほど作ることができました。
木道が崩れて周りの植物帯を歩かれてしまうことも多くありました。
これは登山者のモラルという問題ではなく、しっかりした整備が必要ということだと思っています。
正確に測ると木材の重さは重いもので1本17㎏!! やたらと重い!!
木道は重いものでは1基当たり70㎏を超すものもあります。
40基の増設、凄いです。ボランティアの皆さん、ありがとうございました。
登山の途中でエゾ沼整備を手伝ってくれた山守隊員の方々。
そして、今期はシャトルバスの期間から登山道資材のための募金をお願いしました。
木道の追加や各所の整備には資材が必要です。上川町(上川町登山道連絡協議会)と相談し、登山してくれた人に来年の整備資材のために、とできるだけ声掛けしたところ、多くの人が快く募金してくれました。
20年前のヒグマセンターの募金はほとんど集まらなかった記憶があります。登山者の方々の自然保護に関する意識はものすごく変化していました。
しっかりと集計。なんと約20日間で30万円超の募金が集まりました。
日本人、外国人に関わらず、快く。1万円札を入れてくれたのは外国人の方。
募金してくれた人に配るステッカーは山守隊の企業会員である旭川南病院、株式会社ファインズ様から頂きました。いつもありがとうございます。
内訳書を作り、上川町役場へ。
上川町登山道連絡協議会へと引き渡します。来年はこのお金がすべて木道資材に使われます。
実は今期も10万円分の木材を上川町登山道連絡協議会が買ってくれました(シャトルバスの運営費からと聞いています)。これも荷上げは来期ですが、来期はトータル40万円分の木道資材が使えることになります。スゴイ!!
ただし、頑張らなければならないことが一つ・・・。
荷上げです・・。40万円分の資材は計算すると3トンくらいになる・・。
山守隊の理念は「つらいことほど楽しくやろうぜ!」。
荷上げイベントやりますよ!
登山道やトイレなど、環境保護のために利用者自らが負担することは、今までも多々議題に上がっていましたが、山岳関係者が一番消極的だったような気がします。
登山者と話をすると、多くの方々がしっかりと管理されるならば喜んで支払う、と言ってくれる人が半数以上になりました。
受益者負担は協力金、入山料、入域料等々、様々な形がありますが、利用者が支払ってくれたお金が、どれだけ集まり、どのように使われ、どういう成果ができたのかをしっかりと伝えることがとても大事になってくると思っています。
透明性を保ち、将来にわたる計画性が見え、成果が評価されること。
ヒグマセンターでは、まずはそれらをしっかりと伝えることから行動していきたいと思います。
登山してくれた方々、ボランティアで手伝ってくれた方々、募金をしてくれた方々、応援してくれた方々、本当にありがとうございました。
来期は成果が見えるように努力したいと思います。 おかざき
山での通信は大変なのです。。。
こんばんわ、田中です。
私の「あばよブログ」の前に今季センター最大の難関(私の中では多分最大。)をご紹介させていただきます。
今季は入山者の方に「ブログ見て来たよ~」「インスタ写真見てるよ~」
等言って頂ける事が少しずつではありますが増えました。
こんなに嬉しい言葉は無いのです!!
少しでも多くの方に最新の情報を伝えたい、様々な想いがあって情報発信をしています。
ご存知の方も多いかと思いますが、高原温泉一帯電波がありません。
情報社会の令和元年、電波は1本たりとも…
そんな中、様々な手段で情報発信をしていました。
例えば…
◎センターにいるスタッフが急いでブログを作成
↓
下山するスタッフがデータを持って帰り更新
◎下山したスタッフが帰宅後に作成・更新
◎電波があるところまで降りて更新、その後センターに戻る
◎Instagramに関しては写真のストックを持って下山、小出しに更新
なのでそれを見ていただけ、更新を楽しみにしているよ!とお声がけ頂くとすごく嬉しいです。
そして、電波が無いのでスタッフ間の連絡も一苦労です。
ここでとある日の出来事をご紹介…
下條さんがセンターに上がってくる予定なのですが、その前にどうしても伝えたい事がある泉田さん。
10円玉を握りしめ…
はじめてのおつかいかのように走る!
行き着いた先は高原山荘
懐かしの公衆電話!!!!!(公衆電話界ではきっと最新なやつ)
こうしないと緊急の連絡すらできません。
結局下條さんは不在、後ほど電話を掛け直しに行った泉田さんなのでした。
電波があればこんなに大変な思いはしませんが、これが今できる最善策なのです。
今シーズンの業務を終えた訳ですが、これからは電波天国です!!
これからも撮り溜めた写真や動画等も更新予定です。
是非ご覧頂けると嬉しい限りです!!!
ヒグマ情報センター、今期終了。
どうも、やなぴーです。
ヒグマ情報センター、今期も無事終了しました。
来てくださった方々、ボランティアで手伝ってくれた方々、本当にありがとうございました。
今年は、新体制となり、色々なものが変わり、ちょっと戸惑いましたが、良い方向に向かっていると思います。
これからもどんどん変化していくので楽しみにしていてください。
今年の大きな変化その1
スタッフに女性が入りました。女性ならではの視点や発想はいろいろ感心させられました。
荷上げも、もちろんやってもらいました。これは田中さんの後ろ姿。
大きな変化その2
レクチャーの改善。
いままで口頭説明だったのがVTRになりました。
これは画期的でした。夏ならまだしも、秋は1日大声を出しっぱなしで、受付のたびに喉がガラガラでした。言い忘れもなくなりました。
常連さんからは、アドリブ的な説明がなくなってしまったことをし寂しがる声もありましたが、そういうのは別の機会を設ける予定です。
大きな変化その3
道直し。
今年から積極的に道を直しし始めました。
僕は主に木道を中心に、ボランティアさんと資材を運んだり作ったりしてました。とても楽しかったです。
こちらは古市さん。一緒に荷上げと木道を作りました。
こちらは環境省大雪山国立公園パークボランティアの三上さん。一番ぬかるみのひどいときに木道を作りました。雪の中ありがとうございました。
毎年、秋のシャトルバス期間に手伝いに来てくれる、ベテランのパークボランティアさん。毎回かなり助かってます。
他、荷上げを手伝ってくれた多くの方々、本当にありがとうございました。
これからも、より良いヒグマ情報センターと、沼コースにして行きたいと思っています。これからもよろしくお願いいたします。
やなぴーでした。
シーズンを通して。
こんにちは〜、どんがです。
最近、朝は布団から出られず、夜はストーブの前から離れられません。
6月20日から始まったヒグマセンターも10月9日で終了ということで、今シーズンを少し思い出してみます。
6月
コース上には雪が!まさか6月に雪の上を歩くとは思いもしませんでした。
雪と沼と空の組み合わせがとても美しかったです。
エゾ沼や空沼をパトロール中、「滑って沼に落ちませんように‥。」といつもヒヤヒヤしておりました。
7月、8月
ほぼ毎日、ヒグマの姿を確認!
野生のヒグマの日常を観察できるのは貴重な体験でした。
雪渓の上で涼んでいたり‥
親子のもぐもぐタイム。
夏休みにヒグマ観察はいかがでしょう?一生の思い出になること間違いなしです!
9月
コースが一周できるように。
右コースは渡渉など歩いているとワクワクするポイントがいっぱいです!
右コースの終わりに「のぞき地獄」できました。
沼とはひと味違った景色が広がっています!
一周しない方もヤンベ分岐から行けるので、ぜひ覗いてみてください。
残すところあと2日お待ちしております!
シーズンを通して、変化に富んだ素晴らしい毎日でした!
皆様も、ぜひ沼めぐりコースを体験しに来てください〜。来シーズンもよろしくお願いします!
どんが
紅葉が終わりを迎えて。
どうもやなぴーです。
9月20日から29日日にかけてのシャトルバスによるマイカー規制も無事終わりました。今年も多くの人が訪れ紅葉を楽しんでいきました。
沼の紅葉もほとんど終わり、登山者も少しづつ減り始め、また静かな沼が訪れました。10月に入り、一気に葉が落ちた感じです。
9月30日、ミネカエデの黄色いトンネルが、
10月3日、ほとんど落ちてしまい、落ち葉のじゅうたん。
9月30日。ピークを迎えた鴨沼は、
今日、きれいさっぱりなくなりました。
他の沼はこんな感じ。
緑沼。
滝見沼。
エゾ沼。
高原ピークから、三笠新道と緑岳。
沼巡りコースも10月9日までで、パトロールは終了です。10日、センターを閉めて僕らも下山します。もう間もなくです。
やなぴーでした